中間期の業績報告

市況変化に対応し、持続的な成長を

2025年2月

当中間連結会計期間における世界経済は、地政学リスクや政策動向による景気減速が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。

当社グループの主要販売先である半導体業界においても、スマートフォンやパソコンを中心とした最終需要の回復が鈍く、デバイスメーカーの先端半導体を含めた投資計画の一部で見直しが行われました。特定の分野においては、生成AI関連への投資が活発に行われた一方で、パワー半導体関連への投資は低調に推移しました。

当中間連結会計期間の売上高は1,289億68百万円(前年同期比35.8%増)となりました。 品目別では、半導体関連装置が1,030億81百万円(同27.1%増)、その他が37億11百万円(同304.4%増)、サービスが221億75百万円(同70.6%増)となりました。連結損益につきましては、営業利益が636億62百万円(同100.5%増)、経常利益が624億38百万円(同99.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が433億18百万円(同95.1%増)となりました。

中期経営計画

このたび、2030年6月期を最終年度とする中期経営計画の財務目標を発表いたしました。

生成AIをはじめ、IoT、5G/6Gやデータセンターなど、半導体が使われる分野はさまざまな用途に広がっており、現在5,000億米ドルほどの半導体市場は、2030年には1兆米ドルを超える規模にまで成長すると予想されています。

レーザーテックはこの市場成長を上回る年平均成長率10%以上を目指し、2030年6月期を最終年度とする中期経営計画の財務目標として、売上高4,000~5,000億円、営業利益率35%以上と設定いたしました。

中間配当

中間配当額は前期中間配当より42円増配の1株当たり115円といたします。

期末配当額は前期比16円増配の173円を予定しており、年間では288円(前期比58円の増配)となる見込みです。

株価対策に対する考え方

当社は、お客さまのご期待・ご要望にお応えし続けることで、業績を持続的に成長させることが何よりの株価対策であると考えております。

売上最大化とさらなる成長へ向けて、中期経営計画で策定した各施策を着実に実行してまいります。なお、中期経営計画は進捗確認や見直しを毎年行い、事業機会を最大限に捉えるための追加的な施策を検討、実施いたします。

また「IR対応の強化」も重要な株価対策と捉えており、株式市場で適正な株価が形成されるよう、今後もIR活動を通じた情報開示を積極的に行ってまいります。

レーザーテックは、「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」を経営理念として、当社の強みである光技術を生かしたビジネスを通じて世の中に貢献し、業績の向上につなげてまいります。