気候変動への対応の取り組み

レーザーテックは、気候変動への対応として、気候変動によってもたらされる当社事業へのリスクと機会を分析し、リスクの低減と事業機会の拡大に努めています。

気候変動によってもたらされるリスクと機会

当社は気候変動によってもたらされる当社事業へのリスクと機会を次のように認識しています。

  1. 1気候変動によってもたらされる主なリスク
    • 自然災害の頻発化と甚大化によって当社の研究開発設備および生産委託先である協力会社さまを含めた生産設備に被害が発生する可能性およびそれらの被害をカバーする保険費用等が増加する可能性があります。
    • 大規模災害の増加によって操業不能になる可能性および物流や調達における障害の発生とコストが増大する可能性があります。
    • 地球温暖化の進行によって社員の健康被害の増加や空調費用が増大する可能性があります。また、温暖化がさらに加速した場合、事業拠点の移転を余儀なくされる可能性があります。
    • 炭素税などの新たな税負担の増加や再生可能エネルギーの調達によるエネルギー費用の増加の可能性があります。
  2. 2気候変動によってもたらされる主な機会
    • 環境規制の強化によって電気自動車の普及や電子機器の消費電力低減への動きが加速し、リチウムイオン電池やSiCやGaNを使ったエネルギー効率の高いパワー半導体の市場が拡大することが予想されます。また、消費電力の少ない最先端半導体デバイスへの更新が進む可能性もあります。これにより、電池や各種デバイスの開発・製造に使用される当社の先端検査・計測装置に対する需要が増加することが期待されます。
    • 地球温暖化への対策としてエネルギー効率の高いエアコンや発電・変電施設の需要が高まることが予想されます。また、天候や自然災害の予測を高精度で行うためのハイパフォーマンスコンピューティング用の半導体デバイスの需要が高まる可能性があります。これにより、各種デバイスの開発・製造に使用される当社の先端検査・計測装置に対する需要が増加することが期待されます。

当社の取り組み

  • 当社の製品は、半導体の微細化を推し進めることで消費電力を抑え、製造工程での歩留りを向上させることで環境負荷低減に貢献しています。今後も半導体を中心に先端技術分野において環境負荷低減に貢献する新製品を開発し続けることで、気候変動の抑制に貢献してリスクの低減に努めるとともに、事業機会の拡大に努めます。
  • お客さま並びに生産委託先協力会社やサプライヤー等お取引先さまと連携して、サプライチェーン全体におけるCO2排出量削減に向けた取り組みを推進します。
  • 気候変動によってもたらされるリスクを反映した事業継続計画(BCP)を策定します。

TCFD提言に基づく情報開示

温室効果ガス排出量の削減目標

2030年までに本社単体のScope 1+2の温室効果ガス排出量を42%削減(2023年比)、さらに2050年までにScope 1+2ネットゼロの達成を目指します。

  1. ※1SBTの1.5℃水準に準拠