新製品:マスク欠陥検査装置「MATRICS X810シリーズ」を発表
2012年11月13日
20nmノード以降の半導体デバイス用フォトマスク欠陥検査装置
レーザーテックはデザインノード20nm以降の最先端半導体デバイス用フォトマスクおよびEUVマスクに対応した高速マスク欠陥検査装置「MATRICS X810シリーズ」を製品化し、11月より受注を開始します。
説明
レーザーテックは、1976年よりフォトマスク欠陥検査装置を開発・販売し、本分野で長い歴史と経験を持つ会社です。現在販売中のMATRICS X700&X700HiTシリーズは、そのすぐれた欠陥検出性能、低ランニングコストおよび高い可用性により、高い評価をいただき、日本、韓国、台湾、ドイツ、米国および中国など全世界のウェハファブやマスクショップにてご活用いただいております。
このたび、レーザーテックは、このMATRICS X700&X700HiTシリーズの検査性能を大幅に向上させた新製品「MATRICS X810シリーズ」を製品化しました。対物レンズの高NA化、62.5nmから50nmに精細化した画素サイズ、従来比2倍の高出力213nmレーザー光源および新規設計の高剛性ステージにより、20nmという高い検出感度を実現しました。
フォトマスクおよびEUVマスクは、半導体デバイスの回路パターン原版という性格上、常に高い品質が要求されます。特にArFリソグラフィを用いるウェハファブでは、フォトマスク上のヘイズ(成長性異物)の問題が依然未解決で、半導体のさらなる微細化に伴い、フォトマスクの欠陥検査における検査感度の向上がますます強く求められています。
また、EUVマスクは、パターン面への異物付着を防止するペリクルの装着ができないため、頻繁に異物検査が必要となり、高感度かつ、高速のマスク検査装置が求められています。
レーザーテックのMATRICS X810シリーズは、まさにこのようなご要望にお応えすべく開発した新製品です。最先端ウェハファブにおけるマスク検査やマスクショップでの検査にご活用ください。
特長
- デザインノード20nm以降の半導体デバイス用フォトマスク、EUVマスクに対応可能
- 新設計の高NA対物レンズ、50nm画素サイズ、高出力213nmQCWレーザー(200mW)および高剛性ステージにより高感度化
- フォトマスク用のRSP150、RSP200およびEUVマスク用のDual Podに対応可能
- OHT(Overhead Hoist Transport)と連動した全自動検査が可能
- 電源・制御系統を本体に内蔵したオ―ルインワン設計により、コンパクト化
用途
- フォトマスク、EUVマスクの製造工程における出荷前検査
- ウェハファブにおけるフォトマスク、およびEUVマスクの受入検査および定期的な品質確認検査